Sonia BICHETシェフ 特別講習会開催報告

2024.5.27

フランスから来日中のM.O.F.シェフのSonia BICHETさん(Poissonnière Écaillère魚介類部門で2023年Meilleur Ouvrier de France受章)による、日本の旬の魚を使った特別授業が、5月27日に東京調理製菓専門学校さん主催にて行われ、トック・ブランシュ国際倶楽部も後援させていただき、役員、委員の皆様が仕込みや講習会のお手伝いをしました。

Soniaシェフは、昨年9月から『2万里の海の旅 〜20 000 lieux sur les mers〜』というワールドツアー中で、これまでオーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、コスタリカ、マダガスカル、ペルー、カナダ、アイルランド、イギリスなどなどをたった一人で訪れ、漁業に従事する職人たちに会い、新しい文化を発見することを目的として活動されています!
それは彼女の持つテクニックや、フランスの文化、料理などを広めるため、1年で世界一周するという挑戦で、日本には約1ヶ月滞在し、東京、静岡、愛知、京都で日本の文化や、各地のさまざまな漁法を体験されるとのことでした。

講習会には東京調理製菓専門学校の学生さん、卒業生の皆さんなど約80名が集まり、将来のシェフを目指す若い学生さんの真剣なまなざしにパワーを感じました!
Soniaシェフによる「Plateau de fruits de mer」と、「Poisson Soso」の2品のデモンストレーションでM.O.F.の技術を披露してくださいました。
魚の捌き方についての日仏の違いを実演しながら、フランスでは刺身をフルーツと一緒に食べるということで、今回は苺と合わせて試食。参加者は初めての組み合わせで驚きながらも、付け合わせのフヌイユとお刺身、苺がマッチして絶品でした。
「魚には捨てる部位はありません。絶対にゴミ箱に入れず、フォンに使ったり、リエットにしたりして使い切ります」と説明し、無駄を出さないことで未来の地球や魚の生息する環境にも配慮する姿勢が伝わってきました。
味付けで一番大切なことは「Beaucoup d’amour!(たくさんの愛情を入れてね)」という、彼女の気さくでチャーミング、かつ、真っ直ぐなお人柄がとても魅力的で、会場が笑顔と一体感に包まれたような講習会でした。

トック・ブランシュ国際倶楽部からは、以下の皆さまが集まってくださいました。
市川 博史副会長(京王プラザホテル 名誉総料理長)
柘植 末利副会長(東京調理製菓専門学校 教授)
石井 之悠理事(バリューマネジメント グランシェフ)
小山 英勝理事(ストラスヴァリウス オーナーシェフ)
沼尻 寿夫理事(ウェスティンホテル東京 総料理長)
戸澤 昌之委員(京王プラザホテル デュオ・フルシェット シェフ)
松本 浩之委員(東京會舘 プルニエ 調理長)

準備に際しましては、馬渕校長先生をはじめ学校の先生方に大変お世話になりました。このような素晴らしい授業が実現できたこと、トック・ブランシュ国際倶楽部として後援、ご協力ができたことに改めて感謝申し上げ、今後もこのような世界のシェフとのコラボレーションも続けてまいりたいと思います。
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