2024年度 初夏のソワレアミカル 開催報告
2024.7.14
東日本地区 2024年6月24日(月)
東日本地区では、帝国ホテルのレストラン「La Brasserie」にて開催されました。
こちらのレストランは、帝国ホテルタワー館の建て替えに伴い、本年6月末をもって約40年の歴史に幕を降ろすことなり、まさに閉店までカウントダウンのタイミングとなりましたが、この貴重なディナータイムをトック・ブランシュのために貸切りにて開催させていただき、心より感謝を申し上げます。
アールヌーボー風の店内にはミュシャの原画をもとにした絵タイルがあり、何よりもお皿を運ぶ音などの心地よい喧騒と、フランスにいるような雰囲気が日常を忘れさせる素敵な空間でした。
中宇袮満也事務局長による進行、齋藤裕之会長のご挨拶、市川博史副会長の乾杯のあと、櫻木ソムリエが「La Brasserie」の41年の歩みをお話ししてくださいました。
鎌田英基シェフによるメニュー説明では、「今日はブラスリーらしい料理、そして、帝国ホテルが今まで出してきたお料理をベースに、現代的にアレンジをしたものをご用意しました」とのことで、有名なスモークサーモンを使ったアミューズや、村上ムッシュのレシピをそのまま再現した桃の冷製スープなどなど、伝統と歴史を紡いできたレストランの味わいを堪能いたしました。
MENU
アミューズ・ブーシュ
スモークサーモンとベトラーヴのレムラード仕立て キャヴィア・クリームで
桃の冷製スープ ラヴェンダーの香りを添えて
オマール海老のエピクロス風
鴨胸肉のローストをア・ラ・ヴィエノワーズで チェリーのソース
現代風 “ベイクドアラスカ”のデモンストレーション
鎌田シェフ、そしてスタッフの皆さまには素晴らしいお料理とおもてなしをいただき、たいへんお世話になりましてありがとうございました
西日本地区 2024年7月8日(月)
西日本地区では、大阪心斎橋のフレンチレストラン「リュミエール」にて開催されました。
石井之悠西日本地区委員長から開催挨拶のあと、オーナーシェフの唐渡泰さんからメニュー説明をいただき、塚本三十志副会長の音頭で乾杯!
唐渡シェフは「野菜の美食」をテーマに、“ご馳走”と“健康”を両立するための料理を追求されてこられ、使用する調味料は、基本「塩」と「胡椒」のみとのこと。フランス料理の肝であるソースにも、バター、クリーム、小麦粉、砂糖は99%使用せず、調味料の代わりに野菜の味わいを生かして、肉や魚などのメイン食材のポテンシャルを引き出す料理を作り、多くの美食家から高い評価を得ていらっしゃいます。
当日は、夏の風物詩、鮎を3つの味わいで前菜としてご用意いただき季節を美味しく感じました。リュミエールさん名物の「野菜の遊園地」は圧巻のカラフルな盛り付けで、野菜の甘みや旨みなどの本来の味と、低温ロティした国産牛フィレ肉には、バターを使わない現代風ベアルネーズソースでいただき、大地からのエネルギーをもらいました。
Avant Dessertには、小松菜やセロリを使った畑の野菜を使ったものや、Mignardisesの100時間乾燥させたシャインマスカットもたいへん興味深く、参加された皆様は、新たな食の発見を楽しまれたと思います。
フランス料理のテクニックを縦横に駆使しながら野菜の旨み、特徴を活かして軽く、胃にもたれない素晴らしいお料理でした。また、輸入をされている紅茶 “DAMMANN FRERE’MISS DAMMNN”を水出しして 食間のソルベの代わりに出されたのはとても新鮮でした。飲んだ瞬間に口の中が洗い流され、リセットされるのがわかりました。
開催にあたりましては、唐渡シェフ、そしてレストラン「リュミエール」のスタッフの皆様に大変お世話になりありがとうございました。
MENU
“鮎”のミルフィーユ仕立て 胡瓜の泉
“鮎”の3時間コンフィ 夏野菜のクネル添え ほうじ茶のソース
“鮎”のリエットとグリーンガスパッチョ
フランス産エトフェピジョンのキヌアフリット 血のソース
とうもろこしの再構築添え
国産牛フィレ肉低温ロティ
バターを使わない現代風ベアルネーズソース
野菜の大遊園地とご一緒に
小松菜 セロリ 牛蒡 大根
畑の野菜でデザートを作りました⋯シェフ唐渡
マンゴーをさまざまな形に変化させて
神秘的スタイル
100時間乾燥させた“シャインマスカット”