2025年度 初夏のソワレアミカル 開催報告

2025.7.9

トック・ブランシュ国際倶楽部の2025年度 第1回目のソワレ・アミカルが東日本地区、西日本地区ともに6月後半に開催されました。
会員シェフのレストランを訪れ、その料理とおもてなしを楽しむ恒例の企画は、今年も多くの笑顔に包まれました。美食を囲みながら、会員同士が親睦を深めるひとときは、トック・ブランシュならではの温かな交流の場となりました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

東日本地区 2025年6月24日(火)

東日本地区では、グランドプリンスホテル高輪のレストラン「ル・トリアノン」にて開催されました。緑豊かな庭園を望む優雅な空間を、トック・ブランシュのために特別に貸切り、贅沢なひとときでした。お料理は下井和彦総料理長が手がけた数々の思い入れ深いメニューの中から厳選し、現代的なアレンジを加えた特別な内容で、参加の皆様も貴重なお料理にとても感激されていらっしゃいました

以下、当日のお料理のご紹介です。

MENU

Grenouille frites, saveurs de persil, beurre d'escargot, senteurs de réglisse
グルヌイユのフライ パセリ風味とエスカルゴのアンブーレ仕立て レグリスと香草風味
「アミューズはグルヌイユのフライにパセリとアイユのピュレ、エスカルゴバターの香りが添えられ、間違いのない組み合わせに、シャンパーニュが心地よく寄り添い、コースが始まりました。」
Homard bleu français et asperges blanches, sauce hollandaise et armoricaine
フランス産オマール海老とホワイトアスパラガス オランデーズソースにアルモリケース
「前菜は、フランス産オマールブルーと白アスパラガス。ソース・オランデーズとアルモリケーヌで彩られた王道の組み合わせ。ジロール茸とキャヴィア、ウズラのポーチドエッグ。厳選された食材と伝統的なソースが織りなす、フランス料理の真髄を感じる一皿。」
Consommé froid d'écrevisses
エクルビスの冷製スープ
「エクルビスの冷製スープは、下井和彦総料理長の「美味しく出来ています」の言葉通り。一口ごとにじんわりと旨味が広がる、静かで深い余韻。シンプルな中に確かな技術が宿る、未来に残したい一皿でした。」
Rouget barbet français braisé au vin rouge, fleur de courgette farcies et pavé d'artichauts
フランス産ルージェ・バルペの赤ワインブレゼ 花ズッキーニのファルシとアーティチョークのレクタングル
「魚料理は、フレッシュのルージェ・バルベ。赤ワインで優しくブレゼされ、しっとりと仕上がり、アーティチョークのピュレ、アスペルジュ・ソヴァージュ、そして花ズッキーニのファルシとともに、一口ごとに南仏の風景が広がります。」
Cassoulet toulousain d'agneau "Sisteron" aux haricots blancs
フランスシストロン産仔羊のカスレ風 白いんげん豆とトゥールーズ ソーセージを添えて
「メインは、シストロン産の仔羊。カスレを再構築したひと皿には、ラグー、トゥールーズソーセージ、白いんげん豆。伝統にモダンのひらめきを重ね、味わい深く。それぞれのお皿に寄り添うワインもまた、料理の魅力をそっと引き立て、コースに心地よい流れをもたらしてくれました。」
Terrine de roquefort, salade d'herbes fraîches
ロックフォールチーズのテリーヌ仕立て 香草サラダ添え
「チーズはロックフォールチーズのテリーヌ仕立て。香草のサラダとともに、余韻のひととき。」
Fondant au chocolat avec glace au grand marnier
フォンダンショコラ グランマルニエのアイスクリームと共に
「そして、デセールはフォンダンショコラ。グランマルニエのアイスとオレンジの香りで最後まで幸福な余韻をまとってのフィナーレ。」

フランス料理の技術、歴史、表現を現代の解釈で紡いだコース。改めてその奥深さと素晴らしさに触れる、貴重な時間となりました。
当日は会員や食を愛する皆様など62名ものご参加をいただき、笑顔と温かな交流があふれる素晴らしい時間となりました。下井総料理長をはじめ、グランドプリンスホテル高輪のスタッフの皆さまに心より感謝申し上げます。
(レポート:東日本地区委員 鎌田英基)

西日本地区 2025年6月30日(月)

西日本地区では、フォションホテル京都のレストラン「グラン カフェ フォション」にて開催されました。
東山を一望できるホテル最上階のレストランを、トック・ブランシュのために特別に貸切りさせていただきました。天井から降り注ぐ煌びやかなオブジェに包まれた空間で、優雅なひとときを満喫いたしました。
当日は関西地区の会員の皆さまに加え、東京からも堀田名誉理事や古矢清会員をはじめとする多くの方々にご参加いただき、総勢43名の笑顔が集うにぎやかで温かいひとときは、上半期の締めくくりにふさわしいソワレアミカルとなりました。

林啓一郎シェフによる美食の数々をご紹介します。

MENU

能登の赤イカと冷たいトマトのクレーム
「能登復興への思いを込めて供された、涼やかな冷製アミューズ。濃厚なトマトの旨味と赤イカの繊細な味わいを組み合わせた、季節の訪れを感じさせる一品でディナーが始まります。」
アニス香丹波鹿のジュレ 玉蜀黍とフォアグラのムースリーヌ
「クリアなジュレに凝縮された鹿の旨味、しっとりとした丹波鹿、甘やかなとうもろこしと滑らかなフォアグラムース。異なる食感と香りが口の中で調和し、アニスが全体を繊細にまとめ上げる前菜でした。」
鮎のパイ包み ビスクソース
「修業時代から磨き続けてきた技を込めた、林シェフ渾身のパイ包み。鮎を丁寧に包み込み、ビスクソースの奥深い旨味が味わいを完成させます。『フランス料理の真髄を感じた』『鮎の香ばしさとソースの一体感が見事』と、出席者の感嘆の声が集まった逸品です。」
舌平目のマリニエール 花ズッキーニのファルシ
「丁寧に火入れされた舌平目に、味わい豊かなマリニエールソースが寄り添う、これぞフランス料理と言えるひと皿。オマール海老のムースを包んだ花ズッキーニのファルシも印象的で、『クラシックながら軽やか』『香りに異国の記憶を感じた』との声が上がりました。」
仔ウサギのロティ 夏野菜と腿肉のラッケ
「華やかなプレゼンテーションに皆の視線が集まりました。部位ごとに個性を楽しめる構成となっており、背肉はファルスをして、しっとりと焼き上げられています。丁寧な火入れとソースの艶やかさが光る一品でした。腿肉は香ばしく仕上げたスパイシーなラケに、『食べ応えがあった』『香りが素晴らしかった』との声が多数。林シェフの心意気を感じたとのコメントも。銀盆でのプレゼンテーションも印象的な、満足度の高いメイン料理でした。」
桃のヴァシュラン
「桃のコンポートの繊細な味わいが印象に残る、爽やかなデザートでした。濃厚な味わいのアイスクリームやメレンゲの食感なども組み合わさり、贅沢なデザート体験を楽しむことができました。」

林シェフをはじめとするフォションホテルの調理スタッフの皆さま、そして心温まるおもてなしをご提供くださったサービススタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。
華やかで洗練された空間の中、会員の皆さまに加え、一般の参加者の方々にもご参加いただき、より一層華やかで活気に満ちた会となりました。参加者全員にとって、特別な時間が共有され、忘れがたい思い出となったことと思います。
また、ご多忙の中ご臨席いただきました皆さまに深く感謝申し上げますとともに、本会の開催にご尽力くださいました石井委員長をはじめとする、役員の皆さまに厚く御礼申し上げます。
(レポート:西日本地区委員 岸本貴彦)

秋のソワレアミカルのお知らせ

秋のソワレアミカルについては、こちらのページからご案内しています。たくさんの皆さまのご参加をお待ちしています。
http://toquesblanchesjapon.com/topics_250610.html