2025年度 初秋のソワレアミカル 開催報告
2025.9.8
トック・ブランシュ国際倶楽部の2025年度 第2回目のソワレ・アミカルが東日本地区主催にて、『ラ・ロシェル南青山』にて9月8日に開催されました。
当日のレポートを理事の佐藤進一さん(京王プラザホテル 取締役 総料理長)に作成いただきました。
東日本地区第2回ソワレアミカルは『ラ・ロシェル南青山』
表参道の一軒家という舞台でありながら、南仏を想起させる世界観のたたずまい。
9月8日は皆既月食ということで 濃いオレンジ色に染まるブラットムーンの天体ショーが観測された未明から、まだ初秋でありながら残暑ならぬ続暑の南青山で55名の皆様がお集まりいただきました。
川島孝料理長の渾身フレンチ、自然に育まれた素材を活かした珠玉の料理を堪能いたしました。
乾杯の挨拶は、フレンチの鉄人・坂井宏行ムッシュが登場、拍手喝采!
シャンパングラスが満たされ、コースは始まる。最初のオードブルは、

地卵と手長海老のサバイヨンソース ブリオッシュを添えて
「端的に言うと完璧、素材同士のシンパシーが感じられる力強い前菜。とろーりとした卵と手長海老、それをジョイントするサバイヨンソース。ラ・ロシェルのスペシャリテが後続の料理の期待を膨らませる。」

カナダ産オマール海老のハーブロール 大葉と塩麹のコンディモン
「夏前菜の代表格のような爽やかなオードブル、オマール海老のタルタルを群馬県の高山きゅうりで巻き、更にジュレ。大葉のアクセントがインパクトとなっている。」

和梨のヴィシソワーズ フォアグラロワイヤル
「食べていて一気に笑顔になるような美味しくて楽しい絶品でした、和梨のクロッカンな歯ごたえと生ハムの程よい塩味が最高!さらにオニオンフライ!抜群の美味しさでした。」

金目鯛のシュエ 野辺地カブのロースト 生姜と木の芽香るブールブランソース
「八丈島産の金目鯛、香ばしくパリッと焼かれた皮目、それに共鳴するかの様なこんがり焼かれた焼きゾットと瑞々しい夏のカブのロースト、味噌が活かされたブールブラン。ただ、美味しい!!と呟いていた。まさに一貫したコンセプトの逸品。」
メインのお肉料理は、

ブルターニュ産仔牛のロースト 2年熟成じゃがいものソテー ブールドゥミディの香り
「柔らかくローストした鮮やかなピンク色のミルキーな仔牛。驚きは、北海道のこだわり生産者から届く2年の熟成期間を経た、めっちゃくちゃ甘いじゃがいも!断トツに甘い!美味しい!食べていて幸せになる一皿でした。」

白桃のヌガティーヌショコラとカシスのソルベを添えて
「リッチなキャラメルヌガティーヌと白桃の優しさが出会い、カシスと紅茶のソルベが仲を取り持つ。」
お腹を満たし 心も満ちて 満月の夜の夢はエンディングを迎えました。
全ての料理に共通しているのは、しっかりとしたストラテジーを感じたこと、料理の独自性と中庸のバランスが絶妙でした。また、食べていて、厨房のチームワークが素晴らしいと感じ取れた。多分間違いないのではないかな?
そして、坂井宏行ムッシュと川島孝料理長の笑顔が最高でした。そんなバックボーンがあるからだと確信した。やはり料理は心を動かし笑顔は幸福を運んでくるんだなと再確認。
皆さま、ごちそうさまでした。
中締めとなり、今宵の料理とサービスに感謝!シェフのご挨拶、支配人のお言葉。
惜しまれながら26年間の歴史に幕を閉じるのは悲しい限りです。
また、新たなステージでお会いできることを心よりお祈りいたしております。
素晴らしい時間をありがとうございました。
(レポート:トック・ブランシュ国際倶楽部 理事 佐藤 進一)









