トック・ブランシュ国際倶楽部 2025年度 総会・懇親会 開催報告

2025.10.27

2025年10月27日、ホテル阪急インターナショナル「紫苑」にて、トック・ブランシュ国際倶楽部の2025年度 総会・懇親会が開催されました。

総会は齋藤裕之会長の挨拶に始まり、鈴木房雄理事の司会進行のもとで議事が進行。
中宇袮満也事務局長から役員人事・事業報告・事業計画が報告され、古川瑞雄理事による収支報告、皆良田光輝監査役による監査報告とともに、すべての議案が承認・可決されました。

続いて新会員17名のディプロム授与式が行われ、齋藤会長、柘植末利副会長、市川博史副会長、塚本三十志副会長よりディプロム・メダル・バッジが授与されました。
新たにご入会された皆さま、誠におめでとうございます。

懇親会は隣接会場にて開催。扉を開けるとロゴ入りの壮大な氷彫刻と、60種類以上の豪華ブッフェ料理が参加者を迎えました。前菜からデセールまで彩り豊かな料理の数々に、会場は感動と笑顔で包まれました。

野口直樹理事の司会進行のもと、齋藤会長のご挨拶、西日本地区を代表して大溝隆夫名誉理事からトック・ブランシュの歴史についてお話があり、そして木下インターナショナル株式会社 永岡清彦顧問、タカナシ販売株式会社 髙梨芳樹社長への感謝状贈呈が行われました。

続いて、新会員紹介ではステージ上で拍手と笑顔に包まれた歓迎のひとときとなりました。

阪急阪神ホテルズ 木下靖副総料理長から、約2ヶ月にわたり研究・試作を重ねた渾身のブッフェメニューについての説明があり、会場からは感嘆の声が上がりました。

乾杯はホテル名誉調理顧問でもある塚本三十志副会長。
210名が一斉にグラスを掲げ、華やかなディナータイムがスタートしました。

フィナーレでは40名を超える調理スタッフが登壇し、佐々木総料理長より感謝と紹介の言葉が贈られ、会場からは大きな拍手が送られました。

最後に市川副会長のご挨拶で閉会し、トック・ブランシュ国際倶楽部のさらなる発展と絆の深まりを誓い合いました。
佐々木総料理長をはじめ、ホテル阪急インターナショナルの皆さま、心のこもった最高のおもてなしを本当にありがとうございました。

次回の総会・懇親会は、2026年10月19日 京王プラザホテル(東京) にて開催予定です。
創立45周年を迎える記念の年、どうぞ今からスケジュールにお入れください。

注:名札の名前は消してあります。ご了承をお願いします。

以下、数多くのブッフェ料理の中から、ホテルが特に力を入れてご用意くださったお料理について、野口理事よりコメントをいただきましたのでご紹介いたします。

Esturgeon mariné avec caviar, Blini et crème aigre, Décoration sur lit de glace
チョウザメのマリネとキャビア、ブリニとサワークリーム台飾り

キャビア、ブリニ、サワークリーム、レモンで構成されている。繊細な身質を持つオスのチョウザメをマリネに使用。脂が非常にのっているため、ライムとアニスを効かせて爽やかに仕上っている。

Tranche de saumon《SHINSYU》
信州サーモンのトランシュ

信州サーモンの乾きを抑えるため、軽くマリネし、低温でしっとりと加熱。ボイルエッグとグリーンピースを添えた、クラシカルな組み合わせです。

Pâté à la maison et jambon persillé
パテ・ア・ラ・メゾンとジャンボン・ペルシェ

仔猪をベースにしたパテ・クルートに、パテ・ド・カンパーニュとジャンボン・ペルシェで構成。ジュニパーベリーの香りが奥深い味わいを引き立てます。

Ormeau froid et mousse de céleri-rave en gelée
鮑の冷製と根セロリのムース アン・ジュレ

程よく柔らかく蒸し上げた鮑に、根セロリのムースとコンソメ・ド・ヴォライユをベースにしたヨード香るジュレを添え、海の情景を想起させる一品に。

Buisson de homards et de langouste
オマール海老と伊勢海老のピラミッド飾り

伊勢海老、オマール海老、天使の海老の三種を使用し、コンソメ・クリュスタッセでゼリー寄せに。トリュフ入りジュレのシュミゼが美しく、華やかな料理です。

Truite à la Chambord
鱒のシャンボール風

リ・ド・ヴォーとシャンピニオン・トゥルネ、鱒のクネルにトリュフを合わせ、ボルドーワインでアロゼしながらしっとりとブレゼした香り高い一品。

Loup de mer en croûte, Sauce choron
スズキのアン・クルートソース・ショロン

スズキに帆立貝柱のムースとシャンピニオンデュクセルを合わせてファルスにし、自家製のパイ生地に包んで香ばしく焼き上げられている。クラシックなソース・ショロンで。

Deux préparations d'agneau de Sisteron《Carré·Gigot》avec merguez
シストロン産羊2種の味わい《背肉・股肉》 メルゲーズとともに

背肉と股肉を低温でじっくりと火を入れ、細かな肉を使ったメルゲーズと取り合わせた一品。さらにタイム風味の野菜のオーブン焼きとクスクスが添えられる。

Canard à la rouennaise
鴨のルーアン風

鴨胸肉のローストに、鴨のフォンと赤ワイン、キャトルエピスを効かせたソースを添え、内臓とガラをダックプレスで抽出したエキスで仕上げた、伝統的で芳醇な味わい。

Caille au nid
鶉の巣籠り

鶉にリ・ド・ヴォー、フォア・グラ、トリュフを使ったファルスを詰め、マデラ酒のソースで。ポム・パイユで籠を模し、巣籠りの姿に見立てています。

Côte de veau en croûte de sel et jarret de veau braisé
仔牛の岩塩包み焼きとすね肉のブレゼ

岩塩で包むことでしっとりと火が入り、バターナッツのピュレとフランス産キノコを添えた一品。骨付きのオッソ・ブーコはレモン、オレンジ、香草を効かせたグラモラータで複雑な味わいに。

Entrecôte de bœuf 《TOMAHAWK》
国産牛のトマホーク

骨付きのまま豪快に焼き上げた、見た目にも迫力ある一皿。赤ワインにレフォールを効かせたソースでさっぱりと。グラタン・ドフィノワーズを添えて。

Selle de chevreuil poêlée
蝦夷鹿鞍下肉のポアレ

骨付きのまましっとりと火入れした鞍下肉に、ピクルスなどを加えた爽やかなソースとの取り合わせ。ビーツのピュレとクレソンとともに。